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「無ければ死んじゃうような物を作れば売れる」という衝撃的な言葉

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厭世まではいかずとも怠惰で後ろ向きな終活

この歳になると数回は生きる死ぬと直面したり、思案をしたりする機会に面する機会はあります。人生の折り返しを超えたあたりで「まあ。こんなものか。」と自分を俯瞰して諦めたり慰めたりする訳です。同年代や周辺年代の人が大きく出世したり、或いは櫛の歯が抜けるように亡くなるのを見ると尚更総括的なことでもすることと纏めに入ろうと思うのです。

とはいえ、現実問題、子どもも巣立つまでに二十年弱を想定しなければいけないし、年金を筆頭とした社会保障的な物がどんどん壊れてしまっている状況があります。安穏と平和に老後に備えて生きていくということを望むのもとても厳しいです。直視してしまうと出るのはため息ばかりです。

死生観をそのまま仕事に載せている人の必死な前向きさに驚いた

https://www.shadan-kun.com

そんな現実逃避的な日々の中、見るともなしに流していたテレビのニュースの中で、NTTドコモを守る29歳社長の生き様といったルポ特集に何故か意識が向きました。そこで主題に書いた「無ければ死んじゃうような物を作れば売れる」という衝撃的な言葉は、そこで出てきてギョッとしました。

仕事がとんでもなく出来て、世界から注目される新進気鋭の社長29歳。「若いのに凄い!」ということも驚きましたが「「仕事を行って価値を生み出さなければ死ぬ」的な強迫観念、切迫感はどうして生まれ何故維持し続けているのだろうと不思議に思いました。

一瞬だけなら誰だってそういうことは頭によぎりますが、それが長じて高校生の頃から学費捻出のためにマーケティングリサーチ会社を作る。そこで収まらず、今は日本で最も導入されたセキュリティの仕組みを提供しAmazon本体との提携に着々と歩を進める。それを「ありえないくらい凄い」と認めてしまった時点で自分には、想定の面でも実行の面でも至りつける境地では無いと尻尾を丸めてただただ感嘆する他ありませんでした。

役に立ちたいという思いは私にもありますけれど、彼が口にする役立つ何かには決定的な隔絶があるように感じました。

ものづくりに際して必死になれない年代が日本を凋落させたのだろう

彼の「純粋な役立ちたい、自然に浸透する流れを生み出す」という姿勢は、提供だけして終わるものではなく利用者が自身で望み生活の一部に取り込む、一旦取り入れたら後戻りできなくなるようなそんなヒリヒリした何かが常にあるように思います。

一方日本の既存の製造業はどうでしょう?十把一絡げに扱うのは失礼なのですが、その場で作った物がコスト以上の値段で販売できお金をかき集められることにだけ特化しているように見えます。裏返すと、お金さえ手に入るのであれば勤勉足らんとしようとか、役に立ちたいといった思いが限りなく後退しているように感じます。貧すれば鈍すと言いますが、付加価値を生み出せない多くの人達や組織は、結局目の前の自分の仕事の繰り返し、組織の分断化、どこかで見たようなメソッドを導入します。そして、魂のこもらない仕事を繰り返し、個人だけで無く組織単位で保守化していくのです。

まんま自分の職場の足りていないこと、そして何者でも無い自分が頭に浮かび。少しだけ落ち込みました。

「自分もやっちゃる」くらいに思えたら良いのだけれど

残念ながら、理屈は理解出来ても、実行に至るための手段や時間のに身を投げ出すことは出来そうにありません。ブルースリーは「考えるな、感じろ」と映画の中で口にしたくらい、まずは動いてなんぼ、譲り合って仕事を選んで文句垂れている場合じゃ無いことは確かですね。

まあ、またオチのないぼやきを書き連ねてしまいました(*‘ω‘ *)