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とあるコミュ障のコミュニケーション論に対する得心

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こんにちは、DACです。

昨日のエントリ「とあるコミュ障のコミュニケーション論に対する煩悶 - ぐだぐだわーくす」に続けてのコミュニケーションのお話です。

他のお話を考えていたのですけれど、内輪的に紆余曲折があって延期せざるを得なくなっておりました。そういったところベストタイミングでシロクマ先生から「ほれ、喰え!」と餌を下さいましたイメージ的にはこうです*1*2

すっごく優しいなあ。感謝感謝です(*'ω'*)。出された料理は烏賊とレバー以外*3は平らげる主義ですし、美味しくいただきます。

元ネタのエントリ

p-shirokuma.hatenadiary.com

概要

ほぼタイトルそのままなのです。

コミュニケーションってのは、知識だけでやるモンじゃない。言葉のテンプレートを応酬するだけのものじゃなく、身振りや手振り、目鼻の動きや声音のイントネーションなどを駆使した、きわめて身体的な営みだということを、多くの人が忘れたがっている

コミュニケーション技能は『国語』よりも『体育』に近い。 - シロクマの屑籠

コミュニケーション指南書のような教科書を読んで頭で分かったつもりになっても実践しなきゃ全く意味が無い。コミュニケーションを構成する要素全てが論理に基づく標本から再現されるものではなく、生きたアクションの中にのみ存在する一種の現象のようなもの、ということです。

運動以外の例を挙げるなら

別の例えをするのであれば、外国語の会話能力習得によく似ているように思います。

会話を覚えるには国内でテキストを使ったり音声教材を使って学習するのはあまり効率が良くありません。確かにその方法でもヒアリングはそこそこ出来るようになるのです。

しかし、会話のように聞きながら理解し適宜ベストなタイミングで呼応するというのは、実践に勝るものはありません。ぐだぐだ理屈をこねる暇があるなら、2-3ヶ月英語でしかコミュニケーションできない状況に自ら飛び込む方が遥かに結果に結びつきます。

英語で会話をする際、いちいち日本語で考えてから英語に翻訳するなんて普通はせずに、英語で思考するようになります。正確に言えばそのような意識すらなく身体でそういう出力をします。*4

コミュニケーションは手続き記憶

要は、コミュニケーションって手続き記憶のことなんですね*5。ようやく腑に落ちました。

自転車に乗る方法とか、銃の撃ち方とかそういうのと同じ。何度も何度も数えるのが馬鹿らしくなるくらい同じアクションの繰り返しで反復する。その結果として身体が記憶していくものな訳です。一旦習得してしまば、コミュニケーションを取る必要がある場面になると、自動的に記憶の再生が発生するのです。

極端な話、ボケてしまおうが記憶喪失になろうが、身体に染みついているのであればコミュニケーション能力は十分機能する。

この部分が「内容の無いコミュニケーションを馬鹿にしている人は、何もわかっていない」の世間話を楽しむことには、文化資本(ハビトゥス)としての一面があるので、物心つかない頃からインストールしてしまっているのが一番良い社会適応のロールモデルとして、真似できるところから真似ていくことが大切なのだに繋がっています。

逆に言うと会話の内容だけでなく言葉を交換すること自体にも重要な意味があることをきちんと自覚してという表現を文字づら通りそのまま受け取ると「重要な意味」というコミュニケーションのもたらす出力結果の方に着目をさせてしまいミスリードしているようにも思います。

正確に言うなら「何も分かっていない」ではなく「本来分かる必要すら無い生きたコミュニケーション活動をわざわざ解剖して理屈付けした挙句、無為な行為にふけっている。だから結果として必然的にコミュニケーションが身につかない」なのです。頭でコミュニケーションを考えるという時点で間違いを混入する可能性が高い。分析は良いとして、実践の際に理屈は雑音にしかならない。

勿論、こうやって論だてること自体ある種の腑分けの体をなしている訳ですが、自分のように頭でっかちになっている場合こう説明された方が飲み込みやすく思いました。

終わりに

得心して終わり…というのは、まさに本末転倒です。

とりあえずのところ発声練習みたいなものですが、今朝はわざとらしくない程度に挨拶や休み中の過ごし方などを話題として会話をしてみました。だからといって勿論一日やそこらで手続き記憶が身につく訳もありません。

けれど、必要なのは実際に行い繰り返し身体に覚え込ませることです。幽霊の正体見たりみたいなもので、得心がいけば反復行動を継続する後押しになります。自分みたいに面倒くさい頭から入る人にもこう書けば「なるほど!」となるのではないでしょうか?*6

*1:犬じゃなくてシロクマさんですが…

*2:実を言えば、当初「かの殺人熊が飛び跳ねまくるコイキングにとどめを刺しに来たのか、流石だ!」と超失礼なことを感心していたのですけれど…

*3:好きな方多いと思いますが、小生こいつらは粉末にして混ぜ込んでも感知するくらい駄目です。

*4:まあ、自分は英語で会話できないんで聞きかじりの知ったかぶりですけれどね(ρω< )⌒☆

*5:専門家の方の前でこんなことを書くのはすごーくすごーく面映ゆいのですけれども…

*6:渡りに船というのもありましたが、恥ずかしいのをおしてエントリにしたのは僭越ながらこれをしたかったが故です。