今村復興大臣の大暴言と内閣の異様な対応速度に仰天した
こんにちは、DAC(id:dacs)です。
今回は夕方の帰りがけに飛び込んできた今村大臣の失言ならぬ大暴言を吐いたとのニュースを目にしました。
どこをどう見てもアウトな暴言
誰かこの人黙らせてよ!…というお付きの復興庁の役人の声にならない絶叫が聞こえる。何故ここまで迂闊なのか。 https://t.co/VNpPA9DYER
— dacs (@daccot) 2017年4月25日
前の自己責任騒動は経緯を疑ったけど、これはないわ。あーあ
— dacs (@daccot) 2017年4月25日
そう。前回の時はまだ逃げる余地がありました。記者側からの煽りと言ってよい執念深い誘い水と、意図的な言い換えを弄していました。
朝日や新聞や毎日新聞などはここぞとばかりにその言い換えを大臣発の言葉として報道した結果騒ぎが不要に大きくなったというのが自分の理解です。
しかし、今回はどこをどう見てもアウトです。理由としては以下の3点です。
- 前回で注目されて火付き良く下拵えが完了していること
- 他人から誘導されたのではなく、自分から発言したこと
- 安倍首相が見切りをつけたこと
前回で注目されて火付き良く下拵えが完了していること
まだまだアテンションが集まっているんですよね。前回の件で既に辞職すべしとの声が上がっていましたし、事後の対処の遅さも相まって反感を買ってしまっています。
別に政治方面はどうでもいいと本心では思っているようなサイレントマジョリティも「この人が大臣やるのは厳しいんじゃないか」という印象を植え付けられてしまっています。関心が薄いだけに一旦ついたバッテンは暫くなりを潜めないと消えません。
このタイミングでやっちゃったら、もう誰も支持しようがありませんよ。
他人から誘導されたのではなく、自分から発言したこと
これを言っちゃ駄目でしょうということが判断出来ず、自分の言葉として発言してしまった。これは申し開きが出来ません。
多分この方気持ちよく喋り始めると調子に乗ってそういうことが分からなくなるのでしょうね。
やる前に分からなかったのかな?それ以前に取り巻きが止めないのも変な話。今村さんの今回の暴言はこのレベルくらい結果が自明。最早どうにもならない。 https://t.co/a1p64cW5BO
— dacs (@daccot) 2017年4月25日
流石に炎上趣味は無いとは思うのですが、本当に言うまでそれが致命的というのがわかっていなかったのでしょう。その証拠に事後に記者から指摘を受けてこんな反応しているくらいですからね。
おいーー、ほんとだめだこのひと。口を縫い付けて誰か黒子でもつけないと。もう手遅れだけど… https://t.co/gJXx9fTTCN
— dacs (@daccot) 2017年4月25日
訂正するにしても「駄目なのか」よく分かっていないことを正直に漏らして「それなら取り消す」とか更なる燃料を漏らすあたり、どうにもこうにもなりません。
多分、お付きの人たちは当然いたのでしょうけれど壇上の人を制止するのは無理だったでしょう。やるとしたら人生捨てる気で殴り倒して静かにさせるくらいしか手がなさそうに思えます。
安倍首相が見切りをつけたこと
とどめがこれです。
流石にこれは危険だというときは早いな。 https://t.co/buQ27QW6r7
— dacs (@daccot) April 25, 2017
恐らく即座に切る決定をしたのだと思います。辞任させなければ流石に内閣自体に危険があるということが分かっていたのでしょう。
ただ、それにしてもあまりに早過ぎる対応です。かなりの確度でリスクとしてこういった事態があると想定して対応パターンを固めていたんじゃないかと思います。
そうこうしているうちに本人が辞任の意向を固めた
発言から4時間弱で本人から辞任の意向という速報が来ました。内閣の異様な対応速度の速さに仰天しました。
自分の予測としては、数日は辞任要求で大騒ぎさせて他のことを進める目くらましにするんじゃないかと思っていました。
しかし、それでも甘かった。早く切らないと本丸に火が燃え移ると判断し即座にパージしたのでしょう。
まあ、あれだ。数日これで大騒ぎ。これ流石に首の挿げ替えはするかな。いくらでも後ろに待機してるから、人選はなんとでもなるでしょ。逆に言えば、ここだけ切っておけばそこから遡って内閣をどうこうするのはきっと無理。そういう言論は沢山出るだろうけど、こんな外様がどうなろうとね。
— dacs (@daccot) April 25, 2017
つぶやきに書いた通り、今村さんを切ったところで与党にはいくらでも挿げ替える人材が待機しています(実際23:30くらい既に報道されていましたから、これもきっと元々内定していましたね)。向き不向きとか適材適所ではなく、所詮は外様の穴埋めポスト扱いですから別にどうでもいいのでしょう。
ここで内閣自体をどうにか出来る橋頭保になるかと一瞬期待した野党や朝日新聞、毎日新聞、東京新聞がどう動くのでしょうか?いつものように一通り騒ぐだけ騒いで燃料切れになる気がします。
ここから何かしら有効な切込みを見せてくれるなら見直しますけど、周到な準備でどうとでも出来るようにしていた老獪さに負けると予想します。
終わりに
先に書いた通り、自分は前回の件マスコミの対応を問題視してエントリを二つ上げました。
今回の件に対して全く反応しないというのはバランスに欠きますので、即興ながら感想と今後の短期的な予想を書きました。
ただ、すぐに首を挿げ替えるにせよ、まがりなりにも復興庁の長が暫く空席になり引き継いで動くまで時間を取ることになります。本当はそこを心配すべきなのですが、元々が名誉職みたいなお飾り役職であることを考えると、結局いようがいまいが、誰がなろうが状況は変わらないのでしょうね。
コメント多謝です!
今村復興大臣の大暴言と内閣の異様な対応速度に仰天した - ぐだぐだわーくすb.hatena.ne.jpこのエントリにもあったが、復興大臣が「お飾りポスト」「名誉職扱い」される雰囲気が与党や世間に蔓延してるのが一番の問題じゃないか?「所詮は復興大臣だし」的な。
2017/04/25 23:05
仰る通りですね。仰る通りですが、かといってどういう位置づけにすべきかというのは簡単ではないです。
災害に対して事後に対応をする2021年までに期間限定的な組織として後付けで作った訳ですから、他の永続的に存在する省庁とは明らかに位置づけが異なります。存在する期間だけでも同等に扱うというのが理想でしょうが、そこに重きを置くべきとするには単に感情的なものだけではなく、相応のプロセスが必要でしょう。自分が知る限りそういった動きがこれまで無かった以上、現状の評価は必然であると考えます。