Publish while resting-ぐだぐだわーくす

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キセル対策として太陽政策的な実践例が世の中にはあるそうだ

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昨晩の記事へのアンチテーゼが実践例として存在していた

昨晩の記事とは、滅茶苦茶気合を入れたネタ記事のこれのことです。
dac.hateblo.jp

ネタのくせに4000文字を超えるという力の入れぶりは、何か根本的に間違えていると我ながら思う訳ですが、どうなんでしょう?イマイチ客観視できていないんですけれど…。

で、ですね。かなり頑張って書いたんですが、その土台からちゃぶ台返しするような実践例があると聞いて、そっくり返りました。心中イナバウアーさえ越えるくらい仰天の姿勢を示したいところです(現実には恐ろしく身体が固いんで首の血流をよくする程度ののけぞりですが)

まあ、ぐだぐだするにも全力でぐだぐだしちゃう病気に罹患しているので、今回は感想メインで軽めを目指します。

閑話休題

物理障壁を取っ払ったら悪事が思ったより発生しなかった件…みたいな

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wired.jp
よく見かける体験談ブログ記事みたいな見出しですが、この記事は一言で言っちゃうとそういう話です。


改札機をなくすと、どのようなことが起こるのだろうか。乗降にかかる時間が短くなり、運行本数を増やせるようになり、車内の混雑が減る。ひいては、乗客の増加が期待できる。しかも、最新の決済方式を使ったシステムのデータを調べたところ、不正乗車をする人が急増することもなく、ほとんどの人がルールに従っていることがわかった。

マジですか…。まあバレたらきっついオシオキならぬ罰金があるらしいんですけど、それだけで人間真っ正直に正しく行動できるものなんでしょうか?

人間は自由であればあるほどその範囲の中で個別最適するから、悪事を働くストッパーが無ければ喜んで悪事に疾走する筈だろう…と考える自分はきっと鏡でも見ているのでしょう。やってもいないことを懺悔したくなっちゃうくらい素晴らしいお話です。しかも、付随して良いことだらけではないですか。凄すぎる。

疑うから人は悪事に走るのだ説


「要するに、われわれは誠実な利用者を誠実なままでいさせようとしたのです」と言うのは、市交通局でシステムの近代化に取り組むジュリー・キルシュバウムだ。同時に、不正乗車客に対する注意を怠らないような対策を講じているという。
そ、そうですか。なんか、本当にすみません。立つ瀬が無くなりますね。

でも、なんか後半に書いてあること矛盾してませんかねえ?不正乗車客に対する注意を怠らないような対策って一体全体何のことでしょうか?誠実なままでいさせるために信頼して開放した訳でしょう。でもって、それが成功したならそれでいいでしょう。

これって誠実な利用者を誠実なままでいさせることは出来たけど、やっぱり不誠実な利用者は一定数存在して看過できないってことだよね?


Muniの最新データを見ると、不正乗車をする人も相変わらず存在する。だが、サンフランシスコ市の調査によると、2009年時点で10パーセント近くあった不正乗車の割合は、2014年には7.9パーセントにまで下がった。その結果、不正乗車による損失は、1,920万ドルから1,710万ドルへと減少した。
10%の不正利用が7.9%に減ったという話だけど、そもそもこの元の10%って数字がえらく高い気がする。1割も不正乗車しているのか。電車業界の常識を知らないので確信は持てないけど、よくその状態で放置策を導入しようと決断出来たなと思います。

この件から学ぶことは少なくはない

ユーザの利便性を確保することは大事だという当たり前のことを忘れないようにしなければならない。情報セキュリティ対策ではまさにこの部分を犠牲にしてでも安全を担保しようとする局面が多く発生する。誰しも不便は望んでいない。ただ、どちらを取るか二者択一となった場合、どこまで許容するかという観点に囚われがちです。全ての人を悪人または悪人予備軍と考えて対処をしようとすると、何か根本的な部分を踏み外してしまう。当たり前の話だけど、そこは忘れてはいけない部分だと思います。

とはいえ前言撤回するかといえば

そんなことは全く無いのです。そう、全くです。似たような話ではあるものの、それはそれこれはこれという奴です。
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電車の不正乗車は単なる、運賃をいかに無駄なく回収するかという話です。損失比率をどうするかという部分が大事なのであって、それ以外のリスクはこの記事では語られていません。

会社などでの共連れは、そもそも悪人を一人でも侵入されたら負けなのです。悪人の侵入率が10%から7.9%に減りました、やったあ!などと言っていたら頭がおかしいでしょう。勿論100%完璧な防御なんて世の中には存在しませんが、それに近づけるべく対策を打っている訳ですからね。