川から通勤する人現る!夏なので水に関する小話
こんにちは、DACです。
雨が多いお盆ですね。東京近辺は今日は午後からサーサーざあざあと雨が降っています。小生は雨の日も晴れの日も昼寝と読書とゲームに勤しんで、まったりぐったりな時間を過ごしております。おっと、まったりぐったりは商標付きでしたか?まあ、その言葉を使って商売している訳でもないので勘弁して下さい。
今回は、雨音からイメージして水に関するお話しでもしましょう。
通勤に川を使う人が出現した!
残念ながら、日本ではありません。ドイツのミュンヘンの話です。ドイツ南部バイエルン州の州都である大都市、こんなことわざわざ言わずともビールや芸術関連で著名な街として有名ですね。
ここに住むベンジャミン・デイヴィッドさんが通勤時の道路の混雑が嫌になり、川を泳いで出勤している
ことで話題になっているとの報道を毎日新聞で見かけました。
「ええー?!川ですか?色々濡れちゃうじゃん。乾かす時間とか準備体操とかどうするのよ?」と色々突っ込みたくなりますね。
防水バッグにノートパソコンと衣類を入れ、ウェットスーツに着替えて
出かけてイーザル川に入って泳いで勤務先に向かうのだそうです。ロイターテレビに対し「今日は川の流れがかなり速いので、12分程度で到着した」
などとコメントしたようなので、距離的にそんなに遠くないのでしょう。
ただ、逆に言えばその距離で電車やバスや自転車だとストレスを感じてしまう程道路が混雑して時間が掛かるのはどういう状況なのかと疑問を感じるところです。
例えばこれが自転車で行ってもあちらこちらに止められて30分かかるとかだったら分からないでもないのです。とはいえ、東京近郊でドアtoドアで30分といったら結構環境が良い方になるかなと考えると、翻って日本の通勤環境がいかに劣悪なのかと思ってしまいますね。
まあ、自宅から川までどれだけ離れているかや泳ぐ時間以外の様々な所要時間の総計が記されていない以上、想像で物を言っても空しいわけですけれどね(*‘ω‘ *)。
もっと詳しくつっこんでみた(*‘ω‘ *)
しかし、埒があかないまま毎日のペラ記事で我慢するのも嫌なので少し別を当たってみたら色々分かりました。*1まあ、小生のテケトー意訳でニュアンスがねじ曲がってたらごめんね(*‘ω‘ *)。
- いつでも12分で着けるというわけでも無いよね?
- 状況に応じて15分(泳いだとき)から25分(浮かんでるだけの時)かかります。
The trip takes between 15 to 25 minutes, depending on the current — and whether he swims or just floats.
この書き方だと勤務先は下流で浮かんでるだけでのラクチン通勤も可能っぽい。 - 実際のところそんな短時間で着くなら近いでしょ。歩けばどうですか?
- 2km泳いでいるので近いとは言いがたいし、歩くともっと距離が必要です。
David takes the Isar River the two kilometres to work every day, packing his laptop, smartphone and work clothes into a red, waterproof floating sack that he slings over his shoulder.
- 川とかきったなくないですか?正直日本の川で想像するとやってられないんですが…
- ここ数年間、イーザル川は水質管理計画、復旧計画の対象となっていたので、想像されるよりずっとずっと綺麗ですよ!
Over the last few years, the Isar River has been the target of a water management plan and restoration plan, so it's a lot cleaner than you might expect, David said.
- 一人だけ河童みたいなことやって変な人みたいに思われないですかねえ?
- 最近は真似してウェットスーツで通勤する仲間も増えてきたんだよ。
In fact, it's so enjoyable that other people in Munich have started following suit. David said that on any given day, there could be as many as a dozen swimmers in the river alongside him.
- え?そしたら今度は川が混んでまたストレスため込むことになりませんかねえ?
- ぜーんぜん心配してないね。そこまで混雑するには100年は見込んでるから僕が生きてる間にそんな羽目にはならないよ。
But he's not worried about them crowding his commute."I can assure you that it's going to take about 100 years before the river gets congested," he said.
- 通勤が短くなってストレスが減った以外のメリットは何かありますか?
- そうねえ。泳いでいるから朝にシャワー浴びなくて良くなった。だから、子どもと遊ぶ時間が10分から20分増えたのは嬉しいな。
"And I don't even have to take a shower in the morning, so I have 10 to 20 minutes more time with the kids."
日本ではどうなのよ?
とりあえず河川法を読む分には基本的に国が川での遊泳を禁止しているという文言は見つからなかったのでとりあえず泳ぐのはオッケーな筈なのです。
ただ、それは国が扱う川ですし、その同じ川でも絶対自由とは言いがたいのが実情です。川の規模によっては地方自治体が管理していますし、船着き場など特定施設がある場合その近辺での使用に制限が出るのは当然ですね。危険です。従って、地方自治体の設定している条例で駄目って言ったら駄目です。それと船がよく往来しているようなところだと自由と言っても生死に関わる身の危険が濃厚にありますから常識的にやるべきではありません。
そもそも日本の都市圏の川は浄化が進んでいるとはいえ泳ぐのはちょっとという状態です。また、デイヴィッドさんが川で泳ぐからシャワー不要で一石二鳥的なことを口にしていましたが、恐らく日本の川では上がった後相当念入りにシャワーなりお風呂なり浴びないと職場でスメハラだと訴えられても文句は言えない臭気を発することになる気がしてなりません。
まあ、こんな思い込みばかり書いていると関係各省庁からお叱りを受けるかもなのでFollowしますと、「報道発表資料:平成28年全国一級河川の水質現況の公表について - 国土交通省」を見る分には、BOD(生物化学的酸素要求量)やCOD(化学的酸素要求量)の環境基準を満たす一級河川の比率は非常に高いです。
川遊びのルールを思いだそう!
遊泳関係調べていて、国土交通省周辺のWeb情報を見て回っていたら目に入ったので「そういえば」と思い出しました。夏と言えば川で流される水難事故とても多いですよね。是非お読み下さい。
- 川遊びのルール(PDFファイル)
- ストップ!河川水難事故(PDFファイル)
- 子どもの水辺サポートセンター
- 水辺の安全ハンドブック(PDFファイル)
- 全国の水難事故マップ
馬鹿にすんな!とか言わないで下さいね。これだけ水難事故が報道されているのに毎年夏に川で亡くなる方決して少なくないんですから。
とはいえ、怖いから近づかない!というのもまた違うんですね。付き合い方をよく知って出来るだけ楽しみましょう。その際に危険な状況を知り、危険な行為をしないために知識は持っておきましょうというお話しなのです。どんなに安全といわれる製造物だって危険なところに手を突っ込めば大怪我します。まして、自然相手なんだから舐めちゃ駄目ってことです。
終わりに
オチを考えずに書き始めてどこへ繋げば良いのかなと考えながら調べるのも楽しいものですね。我ながら書いている途中どこまで流れていくのか分からず、川から海に出てアメリカかオーストラリアあたりまで行くかと思いました。書いていればそうにでもなるやと開き直っていたので、まあ実際何とかなりました(*‘ω‘ *)。
まあ、小生自身川は勿論水遊びにあまり縁がある方では無いのですけど、付き合いで色々連れ回されたりして楽しかったり心配だったりすることはしばしばあります。
夏のこの時期雨が多い一方、暑いときは半端なく暑いです。涼を求めて水遊び、日頃のストレスを吹っ飛ばす絶好の機会をサイコーに保つためにも色々気をつけて行ってらっしゃいませ!
*1:ペラ記事と腐しましたが短い枠でよく書いていますよ、記者さん!